こんにちは。
宝石大陸デザイン担当の鈴木です。
フルオーダージュエリーレポート第13弾
今回は、カスタムカットのマラヤガーネットを使ったペンダントをご紹介します♪
【お客様のご依頼】
- 以前に購入したマラヤガーネットルースでペンダントを作りたい。
- シンプル加工にするかフルオーダーにするか悩んでいる。
- フルオーダーにするなら、花のデザインで、花びらで石を留めたデザインにしたい。
- くるんと巻いた花びらの先に、メレダイヤを下げたい。
このようなご要望がありました。
※フルオーダーのご相談は、シンプル加工などと迷っている場合でもご相談いただけます。
【デザイン提案】
今回はご来店での対応でしたので、お客様の目の前でご提案させていただきました。
とはいえ、お客様の中でイメージが大まかに出来上がっていたので、少しずつニュアンスを変え、詳細を詰めていく形のご提案でした。
ガーベラのような花びらの印象で、なるべく花びらだけで石を支えて見えるよう、繊細かつ強度を保つデザインに。
花びら下側3枚のくるんと巻かれた部分にメレダイヤを下げ、スライドして長さ調節できるチェーンの先端にも花びらを1枚下げることで、全体的なデザインのポイントとして「繊細で、さりげなく揺れる」というチャームポイントが生まれました。
デザインはほとんど決まりましたが、ちょっとしたニュアンスが大事になってくる為、後日さらにメールにて詳細を詰めていきました。
※花びらの、角度や横から見た時の動きを調整。
※石座に角度を付け、着用した時正面を向くよう調整。
※実寸着彩デザイン画でよりイメージの詳細を確認。
※右上だけ、くるんと手前側に巻いた花びらに調整。花びらがセーターなどに引っかからないよう、巻きを浅く微調整。
このような細かいニュアンスもデザイン画の段階で調整することで、イメージの相違が起こらないようになります。
【加工・調整】
全体の形が出来てきて、お客様にもご確認いただける状態になり、専用ページにて様々な角度からご確認頂きます。
手作業で一つ一つ違った形の花びらを配置するため、今回は柔らかい素材で形を作り、お客様に確認いただきながら、微調整をして形を作り上げました。
【納品】
完成したペンダントがこちらです。
ひとつひとつの花びらにこだわった、繊細で躍動感あるラインが印象的なペンダント。
チラチラとダイヤやチャームが揺れることで、より、生命が宿ったような動きを感じます。
デザインは、こだわった分、どこにもないただひとつの宝物となるように思います。
それは決して、奇抜で見たことのないデザインにするという訳ではなく、「自分が大切にしたいところを妥協しない、想いのこもったジュエリー」にすることであると思います。
これからも、お客様の宝物づくりをお手伝いできたらと思っています。