こんにちは(^ ^)
宝石大陸デザイン担当の鈴木です。
フルオーダージュエリーレポート第5弾をご紹介いたします♪
今回遠方のお客様のフルオーダーのご紹介です。
「遠方でお店に行くのは難しいけど、興味はある」「実際に話し合ったり直接見なくても希望通りに出来上がるのか不安」という方、お客様とのやりとりや制作過程をご紹介させて頂きますので、是非ご参考になさってください。
ご紹介するのは、カスタムカットのブルートパーズのコンビリングです。
遠方のお客様ということで、メールにて申し込み等のやりとりを行った後、お電話にてカウンセリングさせていただきました。
実際にお話しして確認を行うことで、ニュアンスをより詳しくイメージしやすくなります。
【お客様のご依頼】
- 以前購入したブルートパーズでリングを作りたい。
- アンティーク、透かし、リング全体が太めの華やかなデザインなどが好み。
- カットが綺麗な石なので、それを生かしたい。
- 薄くて軽い機械で出したものではなく、しっかりとした作りのものが欲しい。
このようなご要望がありました。
【デザイン提案】
お客様のご要望からデザイン画を3枚、メールにてご提案させていただきました。
この提案を見ていただき、お客様からは、石の周りの雰囲気は③がお好みで、腕の雰囲気は①が好みとのことでした。
このご要望を元に、またデザインを練っていきます。
この提案では④のデザインがお好みとのことでした。ただ、ご予算の兼ね合いもあり、もう少しシンプルなものもご提案させていただくことになりました。
こちらは、石の周りの唐草模様と腕のデザインを若干シンプルな模様にし、すっきりと石が引き立ち、且つ華やかな印象のデザインを提案しました。
こちらを見ていただき、シンプルに石の引き立った⑦でデザインが決定しました。
※デザインの提案は、お客様が納得されるデザインが出来るまで、何枚でもご提案致します。
【職人打ち合わせ】
デザインが決定してから、構造や制作の進め方について、職人と打ち合わせを行います。今回は、石周りの透かしが綺麗に見えるよう、透かしの大きさの微調整を行い、お客様にも具体的に想像していただけるよう、石の画像をはめ込んでお見せしました。
【進行スケジュール確認】
いつも通り、サイト内にジュエリーオーダーのお客様特設ページを作り、メールにてお知らせします。そちらで進行状況のチェックができるようになっています。
【加工・制作途中チェック】
加工指示を元に、手作りにて職人が加工します。
今回は透かしが多いデザインに加え、コンビのリング、石が特徴的なカスタムカット、更には石を留めている爪もダイヤを留めた飾り爪という、難易度の高い加工です。
ベテランの加工者も、どうやって進めていくか熟考していました。
その為、こまめに進行状況を見せてもらい、デザイナーと職人間でチェックを重ね、進めました。
【お客様チェック】
何度か職人・デザイナー間でチェックを行い、お客様に形状の確認をしていただける段階になりましたら、サイト内のお客様特設ページに写真を掲載し、メールにてお知らせいたします。
※ミル打ち・石留め・仕上げ前
※この時点で不明点などないか確認し、調整が必要であれば調整をします。
【石留め・仕上げ】
お客様に画像にてチェックして頂いた後、石留めや仕上げなどを行います。
ここでも仕上がってきたジュエリーのクオリティチェックをして、完成となります。
たった一つしかないルース、たった一つしかないオーダージュエリーですので、勿論ひとつひとつ丁寧に、慎重に、制作いたします。
【納品】
ついに、完成です!
カットの綺麗なトパーズがの形やシャープさが周りの装飾によって引き立った、高貴で華やかな印象のリングに仕上がりました。
細作途中を見ていただくとお分かりかと思いますが、たくさんのパーツを組み立てて細かいところにまでこだわりが詰まったリングが出来上がりました!
熟練の職人もとても苦労していた様子でしたが、しっかりとデザイン画通りに仕上がっております。
遠方のお客様なので、ジュエリーとデザイン画をともに発送させていただきました。
お客様の元にジュエリーが届くと、すぐにお客様からメールでご連絡があり、ご感想をたっぷりと語ってくださりました。
お客様の言葉はとても嬉しく、私もやりがいを感じております。
お客様と一緒につくりあげた、たったひとつのオリジナルジュエリーを、これからたくさん使っていただけることを願っています。